ChatGPTで作ったプライバシーポリシー、公開前に直すべき3か所|利用目的・Cookie・開示窓口

ChatGPTやClaudeで作ったプライバシーポリシーは、一般的な文面になりがちです。公開前に、利用目的、Cookieの外部送信、開示請求の窓口の3か所を、自社の実態と照らしてください。

私は、IT業界出身の行政書士としてプライバシーポリシーのチェックをしています。AIを使った作り方とチェック方法は、著書『AI時代のプライバシーポリシー』にまとめました。この記事では、チェックで実際に提案している内容を紹介します。

1. 利用目的を実態に合わせて具体的に書く

利用目的が雑な場合は、何のために使うかを書き直します。個人情報保護法17条1項は、利用目的をできる限り特定するよう求めています。

個人情報保護委員会のガイドラインは、「事業活動に用いるため」「マーケティング活動に用いるため」を、具体的に特定していない例としています。

チェックでは、実際に行っている業務と利用目的を一つずつ照らします。私がよく聞くのは、「お問い合わせへの対応は入っていますか」です。

確認する業務の例は次のとおりです。

  • お問い合わせへの回答
  • メルマガやキャンペーンの案内
  • 請求と決済
  • サービス改善のための分析
  • 不正利用の防止

あなたのサービスにあるものだけを残し、具体的に書きます。

2. Cookieと外部送信を洗い出す

サイトに入れたタグから、利用者の情報が外部へ渡る場合があります。アフィリエイト、広告、アクセス解析のタグを入れているなら、プライバシーポリシーと照らしてください。AIは、サイトに入っているタグを知らないからです。

確認する観点は2つあります。

一つ目は、電気通信事業法の外部送信規律(27条の12)です。対象となるサービスは、外部へ送信される情報の内容、送信先の名称、利用目的を、通知するか容易に知り得る状態に置きます。この規律は2023年6月16日に施行されました。すべてのサイトが対象ではありません。サービスごとに判断します。

二つ目は、個人情報保護法31条です。Cookieなどの個人関連情報を提供し、提供先が個人データとして取得すると想定される場合は、原則として、本人の同意が得られていることを確認しなければ提供できません。

まず、次の3点を一覧にします。

  • 入っているタグと送信先の事業者
  • 送信される情報
  • 広告、分析などの利用目的

決済、クラウド、AIのAPIなど、外部サービスへ渡すデータも同じように洗い出します。こちらは、委託か第三者提供かの整理が必要です。

3. 開示請求の窓口と安全管理措置を書く

保有個人データを扱う事業者には、本人が知り得る状態に置くべき事項があります(個人情報保護法32条)。ここが抜けている文書は、チェックで普通に見かけます。

ガイドラインが挙げる事項は次のとおりです。

  • 事業者の氏名または名称、住所、法人の代表者名
  • すべての保有個人データの利用目的
  • 開示等の請求に応じる手続きと、定めた場合の手数料
  • 安全管理のために講じた措置
  • 苦情の申出先

安全管理措置は「ガイドラインに沿って実施しています」だけでは適切といえません。この点はガイドラインが示しています。一方、公表すると安全管理に支障が出る具体的な方法までは、書かなくてかまいません。

海外のサーバーやクラウドで個人データを扱う場合は、外的環境の把握も確認します。外国の制度を把握したうえで安全管理措置を講じる、という内容です。

公開前のチェックリスト

  • 利用目的が実際の業務と一致している
  • お問い合わせへの対応が利用目的に入っている
  • アフィリエイト、広告、解析のタグを洗い出した
  • 外部送信規律の対象かどうか確認した
  • 決済、クラウド、AIのAPIへ渡すデータを洗い出した
  • 開示等の手続きと苦情の申出先が書かれている
  • 安全管理措置を実態に合わせて書いている

自分で確認するなら、書籍で

自分で進める方は『AI時代のプライバシーポリシー: ChatGPT・Claudeを使った作り方から法律上のチェックまで』を参考にしてください。法律上の義務と任意の整理、AIによる聞き取り、プロンプト付きの作成法、最新法令との照合を扱っています。利用規約は『AI時代の利用規約』にまとめています。

公開前に、専門家の目を通すなら

「AIで作ったけれど、自社の実態と合っているか分からない」という方は、AI生成文書チェックをご利用ください。行政書士が全文を読み、問題点の指摘だけでなく、サービスの実態に合わせた書き換え案までお返しします。

ご依頼料は料金案内をご確認ください。AIで作った文書は、お問い合わせからお送りいただけます。

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※この記事は執筆時点(2026年11月)の情報です。個別の紛争への対応は、弁護士にご相談ください。

著者:坂本倫朗(行政書士) IT業界で14年間働いた経験を生かし、利用規約、プライバシーポリシー、IT契約書の作成とチェックを行う。著書に『AI時代の利用規約』『AI時代のプライバシーポリシー』など。

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IT業界出身の行政書士が、サービスの実態に合わせて作成し、問題のある箇所には書き換え案をお渡しします。料金は定額制です。

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※無料相談は、ご依頼を前提とした方向けのサービスです。個別の法的助言のみをご希望の方はご遠慮いただいております。
この記事の執筆者

坂本倫朗(行政書士登録番号 第17081604号)。
IT業界出身の行政書士として、東京都を拠点に活動しています。
IT・Web業界を中心とした中小企業を対象に、契約書作成、利用規約、プライバシーポリシー、特定商取引法表記などの法務支援を全国対応で行っています。
生成AIにはできない、人間ならではの実務経験と文脈理解力・リスク判定力を活かし、安心してサービスを運営できる環境づくりをサポートしています。

運営:坂本倫朗行政書士事務所(東京都板橋区)
所属:東京都行政書士会

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